VRChatを始めて半年が経ちました。
以来毎日のようにMeta Quest 2を被っているのですが、とにかく重いし重いしコントローラーはドリフトするしWi-Fiはよく切れるしで疲労や不満がたまり続けていました。
ライトハウス環境への憧れもあり、VALVE INDEXの後継機を待っていましたが一向に出る気配がありません…。
不満が限界に達してきたところに、ちょうどいいタイミングでMeta Quest 3が発売するということで買っちゃいました。
VRChatで普段Quest2を使っているけど、買い替えるか迷ってる方へ参考になればと思い、到着当日の所感をいち早くお届けします。
結論
Quest2使っている人は買い替えると幸せになれます。
ただ、VRCだけやるのであればPICO4でもいいんじゃないとは思います。
悩ましいね…。
これまでの利用状況&環境
Quest2にてVirtual Desktop接続でPC版VRChatをプレイ
PC
- CPU: Core i5 12400
- RAM: 48GB
- GPU: RTX4080
VR機器
- Meta Quest 2 64GB
- ヘッドストラップ
- BOBOVR M2 Plus
- カウンターウェイトとしてモバイルバッテリーを後部に取付
- Wi-Fi6 5GHz
- 主にVirtural DesktopでPCと接続
Virtual Desktop設定
- Preferred Codec
- HEVC 10-bit
- VR Graphics Quality
- High
- VR Frame Rate
- 72fps
- VR Bitrate
- 150Mbps
- Advanced Options
- Snapdragon(R) Game Super Resolution オン
- Video buffering オフ
- Increase video nominal range オフ
VRChat
- 開始日
- 2023/03/25~
- プレイ時間
- 約470時間
- 1回のプレイ時間
- 2~6時間程度
- V睡しません
ここがつらいよQuest2
個人的にQuest2の苦しかったポイントは主に2つ
- 重すぎてつらい
- Wi-Fi接続が切れる(Virtual Desktopの接続が切れる)
社外品のストラップをつけたり、カウンターウェイトをつけてみたり、できるだけの改善はしましたが、それでも装着感は最悪でした。
重心バランスが悪いのをちゃんと改善すると重いので、長時間付けてると首肩顔面などあちこちが痛くなりとてもつらかったです。
うわっ、私のQuest2、重すぎ…?
量ってみたら重すぎてびっくりしたのだけど、これでも純正Eliteストラップやバッテリーをぶら下げないより装着感はいいのです…。
Virtual Desktopの接続も頻繁に切れます。
VD専用にルーターも用意していて、通常時は重くなることもなく快適に使えているのですが、突然切れることがあり結構ストレスでした。
Meta Quest 3所感
全体的な感想
とにかく軽くなりました。
フロントが重くて被ってるのが苦しいというのはかなり減り嬉しいです。
全体的にキビキビと動き、解像感もよく、Virtual DesktopのAV1コーデックでVRCもかなりきれいになりました。
MRとか別にいらないのでPICO4でも良かった説はありますが、被ったままトイレに行ったり階段を降りたり、飲み物を取りに行ったりとできるのでまぁ買い替えてよかったかなとは思っています。
装着感
フロントがものすごく重くて被ってるのが苦しかったQuest2と比べて、薄くなったおかげかかなり軽く感じます。
頭を動かしても頭の前におもりをぶら下げてぶらぶらしている感じは相当減りました。
今回はバッテリー付きのEliteストラップも買ったのですが、デフォルトストラップと両方で顔面への圧迫感は感じます。
おでこで支えるタイプのストラップがやはり至高と言わざるを得ません。
デフォルトストラップ
Quest2はデフォルトストラップで遊ぶなんてできませんでしたが、Quest3は全然アリです。
接顔部も柔らかくなっているので、顔面の圧迫感に耐えきれない…みたいなことにはならないです。
2時間くらいなら耐えられますが、それ以上となると流石にフロントの重さを感じてつらくなってきますね…。
Eliteストラップ バッテリー付き
本体含め重量は796gとなります。
全体としては重くなりますが、前後の重量バランスが良くなるので、逆に軽く感じます。
が、正直PICO4のほうが軽く装着感はよいです。
装着感を追い求めるならPICO4を買うのがいいです。
PICO4は持った瞬間から軽っっってなりますから。
重量バランスが良くなり装着感としては非常に良くなりますが、顔面への圧迫感は変わらずあるため、社外品のおでこで支えるタイプのストラップを待ってもいいのではと思います。
高いので作りはそれなりいいですけどね…。
あとは、後ろに端子が生えるようになるので、充電しながらのプレイはかなりいい感じです。
Quest2はフロントの端子で充電していたのでケーブルの重さも厳しい要因の一つでした。
追記:
顔面への圧迫感はあるものの、4時間程度つけていても痛いということはなかったです。
Quest2はもう無理しんどい…ってなっていたので雲泥の差です。
バッテリー付きEliteストラップをつけると4時間くらい持ちます。
普段はほぼほぼワイヤレスでプレイできそうで最高です。
さらに追記:いやでもやっぱりちょっとしんどいのでBOBOVRのストラップに変更する予定です。
さらにさらに追記:BOBOVR M3 Proを使用しましたが、給電が追いつかないことやバッテリーからのノイズが酷いことから、結局バッテリー付きEliteストラップで落ち着きました。BOBOVR M3 Proは剛性感が低く、横揺れに弱くホールド感が弱いところもあり、基本的にはバッテリー付きEliteストラップをおすすめしています。
視野角
うわーーーめっちゃ広い!とはならず、気持ち広くなったかなぁ…といった感じです。
パンケーキレンズのおかげか、フェイスミラーをすみっこに寄せてもくっきり見えるようになりました。
なにげにこれがめちゃくちゃありがたい…。
ただ、言われているように内視野角は狭く、レンズとの距離を一番近くしたとしても、目と目の間に柵があるような感じはあります。
正直一番近づけないと厳しいです。
Quest2では感じたことなかったですが…。
メガネ勢は店頭で確認することをおすすめします。
画質
これはとてもいいです。Quest2はもちろんPICO4よりもきれいに見えます。
Quest3のデモ機も見ていて、映像の画質が悪くてこれ本当にきれいなの…?という感じでしたがきれいでした。
Quest2では正面しかくっきり見えませんでしたが、Quest3は端っこまでくっきりです。
液晶の網目感もほとんどと言っていいほどありません。
また、スイートスポットがとても広く快適です。
Quest2は被ったあとにピントの合う位置をいちいち調整して、遊んでいるうちにズレてきてまた調整して…を繰り返す必要がありました。
Quest3では被った瞬間ピントがばっちりです。
逆にスイートスポットが広いのでIPDの調整がうまくいってるのか全然わかりません…。
Virtual Desktop
こんな感じの設定でやってみています。
コーデックはAV1 10bitです。
AV1コーデックはすごい…これほどまできれいになるとは…。
ちょっと感動しました。
コーデックをHEVC 10bitから変えるだけでも視界がくっきりになりました。
Quest2でも十分綺麗と思っていたんですが、上を見てしまうとだめですね…。
あまりにくっきりなのでSharpeningを75%から55%に落としました。
いまのところ遅延もなくWi-Fiも途切れる気配なく動いてくれています。
追記:
SSWをオンにしていると視界がゆがむらしくオフ推奨とのこと。
たしかに負荷が上がってきて半分になったときぐにょぐにょしていた。
マイクに関してもゲインが上がっているらしく、下げたほうがいいとのことでVD側を80%、VRC側を55%まで下げて調整したところ普段の声になったとこと。
さらに追記:
参考になるかわかりませんが上記設定でWi-Fi6 5GHzでの接続ではレイテンシ約40ms〜50msです。
AV1からH.264にすると気持ち下がって約40msくらいです。
さらにさらに追記:
マイクに関してはV62のソフトウェアアップデート改善され、Quest2と同様の設定で問題なくなりました。
非常にひどいマイクでしたが、アップデートで相当に良くなりました。modmic wirelessを買って試してみましたが、それよりもいいとフレンド談。
パススルー
正直まぁこんなもんかあって感じですね。
部屋の中だと軽くノイズも乗りますし、手を近づけると歪みます。
Virtual Desktopもパススルーで使ってみましたけど、画面のくっきり具合と外の景色の汚さとのギャップが大きく、違和感がすごいです。
これで外の景色見ながらデスクトップで作業する、みたいなのはあまり現実的じゃないです。
ただ、遠近感などはバッチリなので、普通に歩いたり物を取ったりはできます。
頭を被ったままトイレにいったり、飲み物を取りに行ったり、そのままご飯食べたりとかは問題なくできちゃいます。
VRCやりながらごはんを食べる会をよくやっているのですが、これなら被ったまま食事できてよさそうです。
コントローラー
Quest2より軽く、トラッキングもいいです。
手を後ろにやっても意外と追従してくれるので、写真を取るときのポーズのバリエーションを増やせてとても嬉しいです。
ただ、リングがなくなったのはかなり結構不便です…。
リングに指を引っ掛けて飲み物飲んだり、携帯取ったりしてたのができなくなってしまい…。
慣れの問題だと思いますが、リングに思いを馳せています。
追記:下のほうのトラッキングはQuest2に劣ります。結果としてQuest2のときのほうがトラッキングの満足感は高かったかもしれません。
今はQuest Proコントローラーに切り替えていますが、非常に満足しています(ただしV62以降のOSにする必要あり)。まぁ、こちらも3ヶ月で無事スティックがドリフトを始めたんですが…。
音質
期待してなかったんですが、めちゃくちゃ良くなりました。
音質もそうですが、空間が広くなったのが大きいです。 どっちで誰が喋ってるなどがよりわかりやすくなりました。
マイクは少し低音よりに分厚くなったみたいです。
悪くなったという感じではない(フレンド談
あと音をよく拾うようになったので少しだけ気を使います。
追記:
改めてですがスピーカーの音質めちゃくちゃいいです。
めすがきっさにて耳元で囁かれたんですが、Quest2のときは特になんともなかったのがQuest3ではあまりにもゾクゾクきてしまいビビりました…。
ちょっととんでもなかったので改めて追記しました…。
追記:発熱について
そこそこに発熱して、排熱ファンの音は無音だとそれなりに聞こえます。
Quest2よりは気になりますがPICO4よりは全然マシでした。
普段通りプレイしていて特段気になることはなかったです。
まとめ
Virtual Desktopの画面がめちゃくちゃキレイになり、スイートスポットも広く、フロントが極端に重くなく、買い替えてよかったと思います。
キビキビと動くところも良いです。
ただ、挙げていた問題はだいたいPICO4で解決できる問題だったので、買い替えるとしてQuest3にする必要があるのか?と言われればうーんって感じです。
Metaという大きな会社で社外品も豊富で独占タイトルもありビルドクオリティもそれなりに良いという安心感を取るか、VRCやるだけなら装着感もよく何事もほどほどに満足できるコスパの良さを取るか…。
Quest2を使っていて、そのままスムーズに移行できるのはQuest3なので、その点でも自分はQuest3にしましたが、むずかしいところだなぁと思います…。